名探偵コナンではこれまでに様々なエピソードが描かれていますが、その中でもメインとなるエピソードは「黒の組織との対決」です。
連載が開始から20年以上経ち何度も黒の組織との対決を繰り広げてきましたが、いまだ決着がついておらず、現在でもコナンVS黒の組織の戦いが続いています。
「黒の組織」のメンバーの中心核である「ジン」はコナンに毒薬を飲ませた張本人であるため、コナンにとっては宿敵のような存在です。
しかし、ジンはあまり登場回数が多くないため初めて名探偵コナンを見る方や、最近見始めた方は「誰だろう」となる方もいらっしゃるのではないでしょうか？
そこで今回は、黒の組織のメンバー「ジン」に関するプロフィールから彼の正体までを徹底解説いたします。
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黒の組織のメンバー「ジン」について
ジンのプロフィール
黒の組織のメンバーにはコードネームがつけられており、その名前の由来は「お酒」から名付けられています。
コナンに登場する黒の組織の男性メンバーの名前は、ウイスキーやスピリッツなどの「蒸留酒」の名前がつくという法則があり、この「ジン」という名前はスピリッツからつけられています。
ジンは黒の組織の中でもリーダー的な存在で活動しており、黒の組織のボスである「あの方」と直接連絡を取り合うことができます。
そのため、組織が活動する際の指示はジンに連絡が来ることが多く、あの方からの命令が下った際は着実に任務を遂行しようとするため、組織に対して忠誠的です。
また、ジンは冷酷非道な性格で「疑わしきものは罰する」という思考を持っており、組織を裏切ったメンバーやスパイと疑われるメンバーは容赦なく抹殺しています。
初登場はいつ？
初登場：単行本1巻（File.1）アニメ1話 ジェットコースター殺人事件
ジンの初登場は第1話。
黒の組織のメンバーの中でも、一番最初に登場した古参メンバーです。
第一話では取引相手との裏取引を行うため、トロピカルランドのジェットコースターにウォッカと共に乗りましたが、ジェットコースターの走行中に殺人事件が起こったため、同じく乗り合わせた工藤新一に、殺人事件の容疑者として疑われることになります。
その後、ウォッカの後をつけてきた新一を背後から気絶させ、組織が開発した毒薬を飲ませその場から逃走しました。
初登場時から只者ではない雰囲気を出しており、冷酷非道な性格もこの時からすでに描かれていました。
黒澤 陣は本名なのか？
単行本28巻（File.279 – 283）・アニメ222話～224話「そして人魚はいなくなった」では、コナンと平次が三國島で起こった殺人事件を解決するため、島で行われる「儒良祭り」の参加者名簿を確認するシーンがあります。
その名簿を確認する中で、名簿の一覧に「宮野 志保」の名前（灰原の本名）を見つけるシーンが描かれているのですが、その名前の隣に「黒澤 陣」という名前が書かれていました。
この名前は、作者である青山先生へのインタビュー（ファンブック）にて、「黒澤陣はジンの裏設定」ということが明かされました。
あくまでも裏設定として公言されているだけなので、これが本名なのか・偽名として設定されているのかは不明です。
ですが、青山先生が裏設定と断言しているため、もしかしたら本名の可能性が高そうですね。
ジンはコナンの正体を知っている？
コナンの正体を知る人物は何名かいますが、現在のところジンはコナンの正体を知りません。
それどころか、コナンは今まで黒の組織と対決してきましたが、直接姿を見せることはなく戦ってきたため、ジンはコナンの存在自体を認識していません。
また、工藤新一のことを組織のメンバーに聞かれたときも「興味がない」と言って存在自体を忘れているため、工藤新一にAPTX4869を飲ませたことすら覚えていません。
単純にジンにとって興味があるかないかだけで、工藤新一については興味がないから単純に忘れてしまったという可能性が高そうです。
そもそもAPTX4869が幼児化するという事実をジンは知らないため、仮に覚えていたとしても新一が小学生の姿になっているということは想像つかないと思います。
ですが、自分が殺し損ねた工藤新一が生きているということがジン本人にバレてしまった場合、新一の居場所を探りに入ると思いますので、コナンの正体がばれた場合、物語は大きく動きそうですね。
ジンと灰原（シェリー）の関係
単行本24巻・アニメ176話「黒の組織との再会」で、ジンが自分の車に盗聴器が仕掛けられていたことに気づきますが、赤みがかった茶髪が落ちていたことから、その正体がシェリーであると即座に見抜きます（正確には盗聴器を仕掛けたのはコナンで、灰原は一緒にいただけ）。
また、シェリーが自分の車に触っていたことが分かった時「歓迎するぜシェリー…」と心の中で呟きながら、ジンがシェリー（灰原）のことを思い出すシーンでは、シェリーの姿が裸で描かれています。
そしてこのエピソードの中で、灰原の動きがジンたちにわかりやすく読まれていたことに疑問を持ったコナンは、灰原に対し「お前ひょっとして…」と尋ねますが、灰原はその質問を遮るような形で話を切り替えました。
コナンが質問しようとしていた内容は不明ですが、上記のことを踏まえると「ジンと付き合っていたのか」「ジンと深い関係にあったのではないか」ということを聞こうとしていたのかもしれません。
いくら灰原の髪色が明るいからと言って、髪の毛1本だけでシェリーだと確信するのは難しいですので、ジンとシェリー（灰原）は相当親密な仲だった可能性が高そうです。
ベルモットと付き合っていた？
ジンとシェリー（灰原）が付き合っていたのではないか？という説を紹介しましたが、組織のメンバー・ベルモットとも親密な関係を持っている可能性が噂されています。
単行本29巻（File.287 – 289）・アニメ230話～231話「謎めいた乗客」の冒頭にて、ベルモットがジンに対し「久々にマティーニ作らない？」と話しています。
マティーニとは、ジンをベースにベルモット（リキュール）を混ぜて作る度数の高いカクテルです。
マティーニを作るということは、ジンとベルモットを混ぜ合わせるということになるので、この会話は「ベルモットからジンへの夜のお誘い」という意味にも捉えられます。
この会話はさすがに過激だったのか、アニメ放送では別の内容に書き換えられています。
二人の会話の内容から、過去にジンはベルモットと親密な関係であったことは確定と考えて良さそうです。
組織のメンバーとの関係性
黒の組織のメンバーとジンの関係性を紹介します。
ボス・あの方（烏丸蓮耶）
- あの方と直接連絡を取り合うことができる
- あの方から命令が下りた際は「確実に任務を遂行する」という忠誠心が強い
ラム（脇田兼則）
- 組織のNo.2でありジンよりも立場が上であるため、ラムの命令には従っている
- ラムの能力は認めているが「ラムがぬかった仕事なんざ…」と話していることから、心底信頼してているというわけでもない
- 組織の幹部ですらラムのことを知らない人も多いが、ラムの名前についてジンは「ふざけた名前を名乗っている」と言っていることから、ジンはラムの正体を知っている
ベルモット
- 秘密主義のベルモットに対しては、ある程度行動を自由にさせている（あの方のお気に入りだから）
- 組織としての立場はジンのほうが上で、ベルモットもジンの命令に従うことは多い
- ベルモットが組織にとって不利益になりそうな行動や発言をする際は、たとえあの方のお気に入りであろうと躊躇なく銃口を向けることがある
ウォッカ
- 基本的に一緒に行動することが多い（ジンのサポート役的な立ち位置）
- ウォッカからは「兄貴」と呼ばれており、慕われている
- ジンもある程度信頼はしている様子だが、ミスが目立つウォッカの行動に対してはたびたび注意しており、時には銃口を向けることもある
キール（水無怜奈 / 本堂瑛海）
- 赤井秀一率いるFBIに病院で匿われていたキールが、いとも簡単に組織に戻ってこれたことを疑問視しており、FBIと手を組んでいるNOC（スパイ）ではないかと疑っている（赤と黒のクラッシュシリーズ）
バーボン（安室透 / 降谷零）
- バーボンはベルモットと同じ「秘密主義」であるため、どこで何をしているのかあまり把握しておらず「気に食わねぇ野郎だ」と発言していることから、ジンからはあまりいい印象は持たれていない
- 劇場版ではスパイだと疑い、キールと共に拘束し銃口を向けたが、原作では疑ったことがない
キャンティ・コルン
- 暗殺計画などを実行する際はスナイパーである2人を配置していることから、スナイパーとしての2人腕は買っている
- ジンの指示に対し不服として激昂することがある（キャンティ）が、立場はジンのほうが上であるため命令は聞く
シェリー（灰原哀 / 宮野志保）
- 科学者としてのシェリーの才能は認めていた
- 組織の裏切り者として追っていたが、漆黒の特急でベルモットたちの作戦により死亡したとジンは認識している
ライ（諸星大 / 赤井秀一）
- 赤井がスパイであることが露見した後、赤井を組織に引き入れた宮野明美を裏切り者として陣が抹殺したことで、赤井はジンを宿敵のような存在と認識している
- 赤井の能力を認めており、強敵と認識しているが「組織を潰す銀の弾丸なんて存在しない」とジンが断言している
- 来葉峠でキールが赤井を射殺した姿を目撃しているため、ジンは赤井が死亡したと認識している
ウォッカと行動を共にしているため仲がいいかと思われがちなのですが、ジンの側近であるウォッカでさえミスをしたときは容赦なく銃口を突きつけています。
他のメンバーとの関係性を見る限りなれ合ったりする様子もないので、相手に対し情を持たず「裏切り者や疑わしい人間はすぐ抹殺する」という剛毅果断な性格であることがわかります。
ジンは無能なのか？味方や無能と言われている理由は？
時々ファンの間では「実はジンって無能なんじゃ？」「実はコナンの味方？」と噂されていることがありますが、その理由については、過去のエピソードで様々な失態とみられるようなことが描かれていたからです。
噂されるようになった要因は以下の通りです。
- 取引現場の下見を行うためにわざわざジェットコースターに乗ったり、犯罪者であるにもかかわらず行動と服装が真っ黒なので逆に目立っている（単行本1巻・アニメ1話「ジェットコースター殺人事件」）
- 組織のメンバーから「工藤新一」の話をされても全く覚えていない
- 灰原やコナンの正体を見抜いたピスコやアイリッシュなどの有能なメンバーを抹殺した
- ロッカーに隠れているコナンを「いい大人がこんな所に隠れている訳がない」と我に返り、後1歩のところで探し出せなかった（単行本37巻～38巻・アニメ309話～311話「黒の組織との接触」）
- 黒の組織にスパイを潜入させすぎている
無能と言われている理由を並べてみると、確かにそう思われても仕方ない部分も感じますが…組織のメンバーの中でも頭はかなりキレます。
実際に赤と黒のクラッシュシリーズで水無怜奈（キール）を別の病院へ移送する際、組織の目を欺くためにFBIがダミーの車を何台か用意していましたが、車の台数や人数や位置を把握したうえでどの車に水無怜奈が乗っているか的確に判断していました。
コナン・赤井やラムのほうが頭脳としては上回っておりますが、悪役として優秀な面はたくさんありますので、決して無能ではないと思います。
コナンの宿敵でもあり、ジンの非道な行動や性格を見ても敵であることがよくわかります。
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黒の組織のメンバー・ジンのまとめ
今回は黒の組織のジンについてをまとめました。
ジンは黒の組織の中でも一番最初に登場した古参キャラクターですが、登場回数も少なくいまだに多くの謎が残っています。
今後登場するたびにどのような真実が明かされていくのかが楽しみですね。
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